体にメスを入れるって、やっぱりおおごとなんだな……と、手術前日になってようやく実感したとりだまり。
「いやいや、手術するんだから、おおごとなのは当たり前。
自分のことなんだから、事前にもっと調べろよ!」
と思われた方もいると思いますが、なんか……こわくて詳細を調べるのを無意識に避けてたんですよね。
ゆえに、「子宮と卵巣と子宮筋腫をごそっと取って、終わりだろ」と自分勝手に思い込んでいました。
まさか、リンパ節なるものまで取らなければいけないとは……。
ちなみに、「リンパ節」とは、「リンパ管」のとこどろころにあるふくらみのこと。
そもそも「リンパ管」とは何かというと、ざっくりいえば、体内の下水管です。
体内に入り込んだウイルスや不要になった老廃物は、リンパ管の中を流れるリンパ液に乗って流れていきます。
がん細胞もやはり、リンパ液に乗って流れていくことがあるのです。
このとき、リンパ管のふくらみ部分である「リンパ節」も通るわけですが、実はここには、免疫力を司る細胞「リンパ球」が豊富に存在します。
リンパ球が、体にとって不要なものを、ここで濾過(ろか)してくれるわけです。
しかし、残念ながら濾過しきれなかったがん細胞が、ここで増えてしまうこと(転移)があります。
そのため、子宮頸がん(ステージ1~3期)の手術では、がんの周りのリンパ節をリンパ管ごと切除する「リンパ節郭清」が行われます。
転移を防ぐためには、ぜひとも必要な手術のでしょうが……。
「そんな細かいとこちょこちょこいじって……だ、だいじょうぶなんでしょうか」と不安でドギマギせずにいられません。
まあ、どこをどう切られても不安ではあるのですが。
そしてさらにこのあと、看護師さんにも……。
次回は……「手術前日、看護師さんに言われたこと」です。
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