第26話【手術入院⑨】抗がん剤、やるべきか、やらざるべきか

闘病記(マンガ)

とりだまりも、新しくできたがん友のシマダさん(仮名)も、ともに進行具合はステージ1。

ただし、抗がん剤をやる必要があるかないかは、手術で摘出したものを病理検査しなければわからない……という段階でした。
なので、病理検査の結果が出るまでの3週間がほんっとうに長くて心苦しい。

そんなときに、同じ境遇でバカ話ができる友人に出会えたのは、とってもありがたいことでした。しあわせ。

ところで、ちょっと話は逸れますが、「がんになった!」と周囲に言うと、「もし抗がん剤やれって言われたら、絶対にやめて!」と言い出す知人が、おそらく1人や2人、誰にでもいるのではないかと思います。

とりだまりは、正直にいうと、こう言われるのがめっちゃ負担でした……。
こちらを心から心配して言ってくれていることはわかるし、
その気持ちは本当にうれしいのですが、
「抗がん剤、やる」ともう決めているのに、水を差されるとやっぱり心が揺らぐしさ。

それに、そういう方に「なんで抗がん剤はダメなの?」と聞いてみると、
「知人の医療関係者にそう聞いた」とか、
「自分の親がやって本当に苦しそうだったから」とか言うのですが。

もっと詳しく聞いてみると、知人の医療関係者はがんの専門医じゃなかったり、親御さんの抗がん剤治療というのも何年も前の話だったりして、「その情報、ちょっとどうなんだろう?」ということが多いのです。つまり、けっこういいかげん。

ただでさえ「がん」っていうストレス抱えてるときに、いいかげんな話に揺さぶられるの、疲れるんですよね……。

なので、思うところはいろいろあると思いますが、「やる」と決めた患者さんのことは何も言わずに応援してくれると、わたしはありがたいなぁと思うのでした。

次回は「覆水は盆に返らない。手術後の生活制限のこと」

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