第31話【治療の中休③】抗がん剤をやることになったので、髪をどうにかしてみた

闘病記(マンガ)

そんなふうに考えるのはいやだとずっと思っていたはずなのに、
気づけば「この人より、わたしのほうが不幸」と無意識のうちに比べて、
不幸マウンティングをしていました。

そんな感じで自分の不幸に酔っぱらっていたとりだまりですが、
酔いを心地よく覚ましてくれたのが、この美容師さんです。

おそらく、お母様が弱っていくとろ間近で見ていた経験は、とてもしんどいものでしょう。
そのしんどさを、優しさに変えることができた、とてもステキな方。

できればわたしもそんなふうになりたいな、と
とても自然に思うことができました。
自分の理想の人に出会えるのは、すごく幸せなことだと思っています。

彼のおかげで、似合わないと思っていたショートカットが似合うこともわかったし。
おかげで「いやだな~」しかなかったこの時期が、ちょっと楽しいものになったのでした。

次回は「放射線治療のスタート前に、固定具を作ってもらいました」

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